７月３０日（日）、今治市出身で弁護士兼医師としてご活躍されている長谷部圭司先生を講師に招き、「我が子をネット依存から守るために」の演題でご講演いただきました。上島町内の小・中学校から約５０名のＰＴＡ会員が参加して、先生の「人間はなぜネット依存に陥るのか」についてのお話を興味深く聴いていました。

　「スマホ依存への対策はほぼ無い」という絶望的な言葉から始まったお話は、その理由として、ＳＮＳやスマホゲームは、人間の本能や深層心理について徹底的に研究されたうえで開発されていて、簡単に依存から脱却しにくい仕組みになっている。したがってそこに対抗するには、人間の理性と習慣を利用しなければならない。具体的には、ルールを決めて半ば強制的に使用時間を制限することや、ＳＮＳやゲームを開くために２つ３つの行程を経なければならないようにして、すぐに開けないようにする。そして家族で話し合い、スマホを完全に使用しない時間や日を決めて、それがなくても生活に支障がないことを実感させることなどを対策として示していただきました。最後に、中学・高校の６年間は自身の人生の方向性や結果に導く最も大切な期間であり、興味関心の深いことを調べるためにスマホを使用することに問題は無いが、ゲームなどで時間とお金を使うことはムダであるとも言われていました。

　夏休みは生徒が自由にスマホを使用できる時間が長くなりますが、ご家庭でもぜひ一度お話しいただければと思います。